No.04 騒がしい侵入者
秘密基地で、
今日もごろごろしてた。
あったかくて、潮風もやさしくて、最高の昼寝日和──
……だったんだけど。
いつもなら、ふわっと潮の匂いがして、
守り神がやってくる時間に、
今日は──
「……なんだ、ここは?」
聞き覚えのない声が響いてきた。
そして洞窟の入り口に現れたのは、
見たことのない、
目をキラキラさせたニンゲンだった。
秘密基地をぐるっと見回して、
口に手を当てたり、
額を押さえたりしてたかと思うと、
胸ポケットから何かを取り出して、
必死に絵か何かを書き始めた。
その間も、ずっと、ずーーっと、何かを喋ってた。
ぼくらは、
あっけに取られてしばらく眺めてたけど、
潮が満ちる時間になったから、
入り口近くの板の上に、ぴょんっと避難した。
水が入ってきてニンゲンは──
バタバタ、バシャバシャ、
さらに騒ぎを大きくしてた。
……そこへ、
守り神がやってきた。
その顔は、
ぼくらが今まで見た中で、
いちばん、
「困ってる」顔だった。

