夢現海石NO.8 《微睡標本》 作家は、焚き火のそばで、夢の中の景色を描こうとしていた。 私は風に紛れて、鼻歌をひとつ、ふたつ。 気づかないふりをしているのか、本当に気づかないのか。 でも、それでいいと思った。音楽のように、そっと寄り添えば。