夢現海石NO.6 《蒼を渡る目》 ……その日、海の上に小舟が浮かんでいた。 騒がしい人間が、こちらをじっと見つめていた。 その目は、まるでまだ名もない星を探しているようだった。 不思議な生き物だなと思いながら、私はひとまず黙って見ていた。