かつて、海はもっと鮮やかな色で満ちていた──
レットは海の採集者アオリの言葉をもとに、目にしたことのない珊瑚たちを想像し、
自らの手で標本というかたちに再現しました。
それは彼にとって、美しさを追い求める創作の一部であり、
後の時代では「色を失った珊瑚大陸」の証として語り継がれることになります。
Coralia Maternaは、光を閉じ込めた海の記憶であり、
あるひとりの作家が残した“夢と現実のあいだ”の標本たちです。